29日目 いわき〜仙台
今日は一緒に教会に泊まってたおじさんに7時に起こしてもらいました。
まだあと5時間くらいは寝れる。。
というより寝たい。
まあ起きちゃったもんは仕方がないので、パパッと準備を済ませ、教会を出ました。
空が青い。
この頃秋雨前線の影響で灰色の空しか見ていなかったので、久しぶりに青い空にテンションが上がりました。
バイクも快調に朝から飛ばし、ひとまず11時に郡山に到着。
ふっつーに栄えててびっくり。
今日は日中にゆっくり移動し、夜に仙台に着いてから牛タンを食べて寝る予定です。
郡山を出発し国道4号を走ると、いたるところに このような看板が現れます。
仮設住宅の案内板です。
昨日行った街のすぐ近くに住んでた人たちがここで暮らしてるのかあ、、
いてもたってもいられなくなったので、そのまま仮設住宅行ってみました。
住民の方に直接話を聞こうと思い、仮設住宅のスタッフの方に相談しましたが、役場を通さなきゃいけないという話だったので、
その場で役場に電話しました。
ここでOKをもらったのでようやく住民の方から話を聞くことに。
老若男女色んな方から話を聞きましたが、
みなさん口を揃えて、
『五年経っても状況は何も変わっていない』
とおっしゃっていました。
『震災から前の家に住むことが出来ず、
いつ住めるようになるかもわからない。どれだけ放射能に毒されているかもわからない。』
宮城や岩手などの外的な損傷に比べ、原発周辺の損傷は目で見ることが出来ません。
『娘を嫁がせる時に被曝したことを理由に断られたらどうしよう』と不安に思っている主婦の方の話を聞いた時には、胸が締め付けられる思いでした。
五感で感じることの出来ないものに、体がどれほど毒されているのかがわからないのは、僕たちの想像を絶する怖さと辛さがあると思います。
『他の地域の方にもう復興したんじゃないの?と言われたりするけど、そんなことない。未だに何も変わってないことをできるだけ多くの方に足を運んでもらって知ってほしい。』
このことについては僕も強く思いました。
被災地で起こっている現実を実際に目と耳で確かめることによって、自分の震災に対しての意識が変わるはずです。
まだまだ書きたいこといっぱいあるのですが、
ここに書いていいことかはわからないので、もっと聞きたい方は直接連絡ください。
結構衝撃的な話もありました。
もう少し聞いて回りたかったのですが、このままだと仙台に着かなくなるので断念。
仮説住宅を出発しました。
郡山から仙台までは130キロあるので、4時間走りっぱなし。
ああ、、、
お尻が、、、、、
ああ、、、、、、
仙台に着いた時にはお尻の感覚がありませんでした。
ただ、あともう少しで美味しい牛タンを食べれる!
待ってろ牛タン!
ネットで美味しい店を探し、いざ行ってみると、
定休日。
もう一度見ます。
やっぱり定休日。
俺のお尻返せよ……
牛タンあるからこんなに頑張ったのに。
まあ自分の調査不足だったんですが、ショックは大きかった。
そこで近くにいる人たちに他に牛タンの美味しい店がないか聞き、辿り着いたのは立ち飲み屋。
【ぼんてん酒場】です。
立ち飲み屋で食べ物飲み物オール300円なのですが、期間限定で牛タンを500円で出していました。
他店の牛タン定食なんて食べたら、1500円は取られるので、だいぶ安価です。
5分程待った後、
出てきました!
おおーーー
牛タンだーーー
うまっっっっ!!!!!!!
歯ごたえのある食感
噛めば噛むほど出てくる旨味
これがお尻を犠牲にしてまでも求めていた牛タンだー!!
まさか居酒屋で牛タン食べることになるとは思いませんでしたが、美味しかったから良しです。
お尻も喜んでました。
仙台周辺はあまり泊まる場所がないので、今日は近くのネットカフェで寝ます。
明日は宮城、岩手の被災地を見て回る予定です。
ではでは